イチロー、球団殿堂入りスピーチの名言とは？海外の反応も

2019年に現役を引退し、現在は大リーグ・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、昨年マリナーズに殿堂入りを果たしました。

殿堂入りセレモニーのスピーチ中の、現役選手へのメッセージが、現役選手じゃない一般人の私もとても勇気をもらえる内容だったので、関連するエピソード、海外の反応と合わせてご紹介したいと思います。

なにかに悩んだり、苦しんだり、もがいている人を励ましてくれるスピーチなので、ぜひ紹介する動画と合わせて読んでいただけると幸いです。

名言続出！スピーチ内容の紹介

こちらの動画がおすすめです。

ーーー以下　スピーチより抜粋ーーー

野球は永遠に私の魂であり、私の使命は、選手とファンの両方がこの特別なゲーム（野球）を楽しめるようにお手伝いをし続けることです。

ベストを目指して戦うマリナーズの選手たちには、私も共に戦っているということを知ってほしいです。

私がシアトルに来たのは27歳の時でした。

アメリカでのキャリアが19シーズンも続き、今でもシアトルにいるだなんて想像もしていませんでした。

そのことを踏まえて、現役の選手たちに伝えたいことがあります。

皆さんの将来も、皆さんが想像できないような可能性があるということです。

だから自分の限界を決めることなく、ベストを尽くし、その可能性を大事にしてください。

日本からきたやせっぽちで小柄な男が、このユニフォームを着て試合に出場し、今夜皆さんの前に立ってこの栄誉を受けることができるのなら、

あなたにもできないはずはありません。

もちろん、苦難や挫折に直面することもあるでしょう。

私も毎年直面していたので知っています。

自分の限界を決めず、日々の課題を克服する意欲と情熱を見出さなければなりません。

それが、みなさんの可能性を最大限に引き出す方法で、そうすれば想像を絶することを実現することができるのです。

ーーー以上ーーー

１番のハイライト「僕にできたんだから、あなたにできないはずがない」

やっぱり一番響いたのは、「日本からきたやせっぽちで小柄な男が、このユニフォームを着て試合に出場し、今夜皆さんの前に立ってこの栄誉を受けることができるのなら、あなたにもできないはずはありません」という部分です！！！

周知のとおり、イチローは現役時代に数々の記録を打ち立て、20年近くもメジャーで戦ったレジェンドです。

今となっては、私達はその凄さに慣れてしまっているかもしれませんが、メジャーに挑戦した当初、誰がここまでの活躍を予想できたでしょうか。

本人ですら、想像できなかったと言っているぐらいですから、誰も予想できなかったと思います。

しかし、それでも自分の可能性を信じて、ベストを尽くし続けたことで、メジャーの舞台で年間最多安打記録の樹立など誰しも想像できなかった偉業を成し遂げたのです…！

”日本からきたやせっぽちで小柄な男”でもここまでできたんだから、あなたにできないわけないよ！って説得力ありすぎます！！！！！

現役選手に向けた一言だけど、きっとすべての人へのメッセージなんだと受け取りました。

ここが一番胸が熱くなった瞬間でした；；

YouTubeでは、スピーチを聴いているマリナーズの現役選手の表情も映るので、ぜひ動画でチェックしていただきたいです。（そこも泣けます）

プラスワンエピソード①イチローイズムを継承する愛弟子の存在

殿堂入りに際し球団の公式Twitterが投稿した、イチローを一言で表すとという質問に選手たちが答える動画を見ました。

Legend（伝説）、The goat（史上最高）、Unique and amazingなど数々の賛辞の言葉が並ぶなか、Disciplinedと表現したのは、フリオ・ロドリゲス外野手。

21歳の若さながら、マリナーズと17年650億（！？）の超大型契約を結び、イチローに自ら弟子入りを申し出たことから師弟関係を築いています。

殿堂入りセレモニーでイチローに花束を渡したのも彼でした。

「Disciplined」和訳を調べると、「規律的な、自制心がある」という意味が出てきました。

フリオ・ロドリゲス選手も愛弟子というからには、イチローと同じようなスタイルの選手なのでしょうか。

イチローは「他の選手と違うのは、毎日のルーティーンをしっかりとやって、常に準備万端にしていること。自分が21歳のときに、あそこまで準備ができたかどうか。」と語っています。

あのイチローが絶賛するぐらい、フリオ・ロドリゲス選手も規律的な選手なんですね。

そしてスピーチでも、イチローは「選手とともに戦っている」と言っていましたが、フリオ・ロドリゲス選手ももちろんその一人です。

長期契約も結んだことですし、これからもイチローの側でイチローの姿を見て、イチローイズムを継承してくれるんじゃないかなと思います。

フリオ・ロドリゲス選手には、イチローがついている！

イチローイチロー言い過ぎましたが（笑）、つまりそれは、これから伝説的な活躍が期待できるということです！

イチローが引退後も現役時代に近いスタイルで選手たちとトレーニングをともにすることの意味ってここにあるんだなと感じました。

今の肩書が出た当初は、引退後の立ち位置としては、新しいな〜なんて思っていましたが、

とてもイチローらしく、最大限に彼の魅力を活かすスタイルだと思います。

いちイチローファンとして、メジャーにもイチローのようなスタイルの選手がいることをとても嬉しく思いましたし、これからフリオ・ロドリゲス選手がレジェンドになる姿を期待して応援したいなと思いました。

プラスワンエピソード②日本だけでなくアメリカでも「360°から応援される選手」に

実はTBSテレビのインタビューでイチローはこんな話をしていました。

「『日本に帰れ』と毎日言われた」イチローさんが独占インタで明かしたマリナーズ殿堂入りの裏側

でも、球場には相手チームのファンもいるので、無理だなと感じていたそうです。

それが実現したのが、2019年3月に東京ドームで行われたマリナーズ対アスレチックスのメジャー開幕２戦目。

超満員の東京ドームで、現役最後の打席。

ファンからの惜しみない拍手に「あの時に抱いた想いがこんな形で叶ったんだ」とあふれそうになる涙を必死に我慢したと答えています。

このときと同じような、いやそれを超える景色が、アメリカでも広がりました。

今回の殿堂入りセレモニーは、本拠地ガーディアンズ戦前に行われたのですが、いつもの試合前には見られない光景が広がっていたそうです。

それは、４万５０００枚以上のチケットが完売しているのに、球場外や球場内の売店、トイレにすら列がなかったというもの。

ほとんどの観客が、30分前には球場入りし、セレモニーをいまかいまかと待っていたというのです。

そしてユーモアと熱い想いが伝わる素晴らしい英語のスピーチによって、球場は大歓声に包まれました。

現役引退後も、これほどまでに観客を魅了しているイチロー。

毎日「日本に帰れ」と言われたアメリカでも、「360°から応援される選手」を現実のものとしていました。

MLBの殿堂入りはいつ？

シアトルマリナーズの球団殿堂入りは果たしたイチローですが、MLBとしての殿堂入りはいつになるのでしょうか。

最短でいくと引退から5年後の2025年1月に発表されるとのこと。

2024年11月に投票用紙に名前が載り、翌年2025年1月に投票結果がわかるそうです。

大リーグの公式ページが、向こう5年間で殿堂入りしそうな選手の特集を組み、イチローについて「間違いない」と”確定”予想しました。

あとは、どの程度の得票率になるかが問題と殿堂入り自体は確実視されています。

得票率75％をクリアした候補者は翌年の７月に行われるセレモニーで殿堂入りスピーチをするそうなので、またそこで新たなスピーチが聞けるかもしれません。楽しみ！！！

さいごに

「What’s up Seattle!」で始まったイチローのスピーチ。

全編英語で、所々ジョークを交えて笑いをとるユニークさもあり、10分を超える動画もあっという間に見終わってしまいました！

そのなかでも一番グッときた部分と、プラスワンなエピソードを紹介させていただきました。

挫けたとき、行き詰まったとき、諦めそうなときに、私を勇気づけ、背中を押してくれることでしょう。

この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。